子連れの温泉旅行で一番気になるのは、実は泉質でも景色でもなく「まわりに気を遣わなくて済むか」だと思います。大浴場で子どもがはしゃいでしまわないか、脱衣所が狭くて荷物が広げられないか。正直、そこが気になって予約をためらった経験がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、静岡・伊豆高原エリアの施設データをもとに、家族風呂や貸切露天風呂を備えた宿、日帰り利用ができる宿を4軒にしぼって紹介します。気になって調べてみたんですが、同じ伊豆高原でも「大浴場が中心の宿」と「客室ごとに完結する宿」ではまったく性格が違います。
この記事の見方
まず比較表で全体像をつかんでから、気になる宿の見出しへ進んでください。評点はいずれも8項目評価のうち代表的な数値を載せています。
| 宿名 | 温泉・客室 | 食事 | 配慮ポイント | 評点 |
|---|---|---|---|---|
| プレジャーリゾート伊豆赤沢温泉(赤沢温泉ホテル) | ナトリウム・カルシウム塩化物泉、大浴場・露天風呂・家族風呂 | レストランあり | 日帰り温泉も利用可 | 温泉評価4.58 |
| e,ここ地宿 風曜日 | カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉、全室露天風呂付き客室 | 朝食4.71・夕食4.68 | カップル・ご夫婦向け | 温泉評価4.77 |
| 小さなホテル檸檬樹 | アルカリ単純泉、24時間無料の貸切露天 | 素泊まり中心 | 食事時間に縛られない | 温泉評価4.44 |
| 伊豆高原 ペンション ウェーブ・イン | ミネラル湯(人工温泉)、家族風呂 | 朝食4.79・夕食5 | ファミリー・友人向け | 清潔感評価4.93 |
価格は2026年9月時点、2名1室1泊の目安です。プランによって変動するので、目安として見てください。
伊豆高原で家族と日帰り利用できる温泉宿
屋上の貸切露天風呂と子ども向け設備が揃う「プレジャーリゾート伊豆赤沢温泉(赤沢温泉ホテル)」

伊豆高原駅の南口から無料送迎バスで約15分。敷地内に大浴場・露天風呂・家族風呂・サウナ・水風呂まで揃い、プールやゲームコーナー、エステサロンまで併設された総合型リゾートです。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、疲労回復や神経痛への効能が記載されています。
温泉の評価は4.58と、8項目のなかでも高い数値です。最安値の目安は7,425円からと、伊豆高原エリアの家族向け施設のなかでは手が届きやすい価格帯に入ります。
寄せられている口コミには「子供も大満足の旅」とあります。同じ口コミには、宿泊者用と日帰り温泉のどちらも利用できたこと、屋上の貸切露天風呂が1時間単位で使えたことも書かれていました。日帰りでも入浴だけ楽しめる施設があるのは、この4軒のなかでもこの宿だけです。
公式サイトによると、2026年8月1日より海洋深層水を使った「赤沢スパ」で子どもの利用が開始されリニューアルも行われたとのことです。プランには「25万㎡全部あそべるワクワク旅」という素泊まりプランもあり、屋内プレイランドやゲームラウンジを備えた棟が用意されています。
露天風呂付き客室にこだわるなら赤沢迎賓館
同じ敷地内には、格天井と聚楽塗りの壁を使った離れ棟「赤沢迎賓館」もあります。公式サイトの案内では、1,000坪を超える敷地にわずか15室という贅沢な造りで、全室に海洋深層水を使った露天風呂が付いているとのことです。ただし、こちらは静寂を重視した棟なので、小さな子どもがはしゃぐタイプの家族旅行には向きません。にぎやかに過ごしたいならホテル棟、静かに過ごしたいなら迎賓館、と目的で棟を分けて考えるのがよさそうです。
全室露天風呂付き客室で完結する「e,ここ地宿 風曜日」
伊豆高原駅からバスで15分、大室高原8丁目からは徒歩にて10分。e,ここ地宿 風曜日は、趣の異なる全4タイプの露天風呂付き客室を持つ宿です。泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉で、神経痛や五十肩、肌の保湿への効能があると公式サイトの案内にあります。
温泉の評価は4.77、朝食の評価は4.71、夕食の評価は4.68。8項目の評点がどれも高水準で揃っているのが特徴です。ただ、公式サイトの客室紹介ではカップルやご夫婦、ご友人同士での利用が想定されており、小さな子ども連れというよりは、大人の家族旅行や祖父母世代との旅行に向いた宿だと考えたほうが正直に近いと思います。
客室は信楽焼きや岩造りの湯船が付いた和モダンな部屋で、天気のいい日は遠目に海を望めるとのこと。伊豆の新鮮な魚介を使った料理も評判で、公式サイトの紹介では伊勢海老のパエリアが好評だと案内されています。夕食は18時スタートで、17時30分頃までの到着が案内されています。
24時間無料の貸切温泉で時間に縛られない「小さなホテル檸檬樹」
伊豆高原駅からタクシー6分。小さなホテル檸檬樹は、素泊まりを前提にした温泉ステイの宿です。泉質はアルカリ単純泉で、冷え性や疲労回復への効能があります。
いちばんの特徴は、24時間無料で使える貸切温泉です。チェックイン後は出入り自由で門限なし、翌朝11時のチェックアウトまで何度でも入浴できると公式サイトに案内されています。決められた食事時間がないため、観光やグランイルミを自分たちのペースで楽しんでから、好きな時間に温泉に戻れます。子どもの機嫌に合わせてスケジュールを動かしたい家族には、この自由度が効きます。
温泉の評価は4.44、最安値の目安は3,500円からと4軒のなかでもっとも手頃です。
一方で、正直に書いておくべき点もあります。届いている口コミには「値段は安いが部屋や受付の環境が残念」とあります。受付が蒸し暑かった、部屋の絨毯が古かったという指摘も同じ口コミに書かれていました。価格の手頃さと引き換えに、設備の新しさは期待しすぎないほうがよさそうです。
友人・家族グループ向けの和食膳が魅力「伊豆高原 ペンション ウェーブ・イン」
伊豆高原駅からバスで大室山荘下車、徒歩4分。ペンション ウェーブ・インは、公式サイトで「身体に優しい和食膳の宿」と紹介されている、友人・家族グループ向けのペンションです。風呂はミネラル湯を使った人工温泉で、家族風呂もあります。
温泉自体の評点データはありませんが、朝食の評価は4.79、夕食の評価は5、清潔感の評価は4.93と、食事と清潔感に関する評点はどれも高い数値です。最安値の目安は6,600円から。
公式サイトの案内では、季節の前菜・お刺身・天ぷら・煮物・ステーキと、旬の食材を使った夕食が用意されているとのことです。夕食に間に合わない場合の朝食のみプランや、遅めのチェックインに対応した素泊まりプランもあり、家族それぞれの予定に合わせやすい構成になっています。「お友達やファミリーで、海に山に高原のさわやかな風に吹かれて」という案内どおり、複数家族での旅行にも向いています。
アクセスと予約のコツ
- 伊豆高原駅を起点に考えると動きやすいエリアです。無料送迎バスがある宿(赤沢温泉ホテル)は、車を持たない家族連れでも移動の負担が少なくなります。
- 貸切風呂・貸切温泉がある宿は、家族の人数や子どもの年齢に合わせて時間帯を予約する必要があります。空室状況は宿によって異なるので、事前確認をおすすめします。
- 家族風呂・貸切風呂の有無を確認した
- チェックイン・チェックアウトの時間が旅程に合っているか確認した
- 夕食の時間指定があるかを確認した
温泉街を歩き回るというより、宿の中でゆったり過ごす旅を想定するなら、24時間貸切温泉のある檸檬樹や、屋上の貸切露天風呂がある赤沢温泉ホテルが選びやすいと思います。♨️
よくある質問
まとめ
伊豆高原で家族旅行に温泉を組み込むなら、まず「大浴場でまわりに気を遣いたくないか」を基準に選ぶと絞りやすいと思います。家族風呂や貸切温泉がある宿なら、子どもが騒いでも、着替えに時間がかかっても、気にせず過ごせます。
赤沢温泉ホテルは日帰り利用と設備の豊富さ、檸檬樹は時間に縛られない自由さ、ウェーブ・インは和食膳と複数家族での利用のしやすさ、風曜日は大人の家族旅行での落ち着いた露天風呂付き客室。それぞれ得意分野が違うので、誰と、どんな時間を過ごしたいかで選んでみてください。
宿泊プランや空室状況の最新情報は、各宿の予約ページで確認してください。
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